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「でも、オレは負けた。レイに…
こんなオレが美玲の傍にいていい訳がねぇ…
だから逃げてたんだ…
逃げて、逃げて、逃げまくってたら、いつかは美玲の事を忘れられると思ってた…
でも、ダメだった。余計に美玲の事が頭から離れねぇんだ…!
なぁポンタ……オレはどうすればいい…?」
全て打ち明けた。今の心情をそのまま…
こんなもん、人に相談してどうにかなるもんとは思っていない…
コレはオレ自身の問題だ。この話を聞いたポンタが何をどうしてくれても解決には至らない。
そう…解決できるのはオレだけ…
でも、そんな勇気 オレには無い…
「会いにいけばいいじゃん」
「…は?」
「だから、会いにいけよ。いつまでも逃げてんじゃねぇよミジンコ野郎。
負けたから美玲ちゃんに近寄れない?何だそりゃ?そんなもんお前が逃げるための言い訳じゃねぇか。
そんな口だけの約束なんか無視すりゃいいじゃん。
お前さぁ、もうちょっと素直に生きてみたらどうだ?自分の思うままにさ」
何の躊躇もなく、スッパリと言い切ってくれやがった。
簡単に言ってくれる…
でも、おかげで決心が付いた。
確かにコイツの言うとおりだ。
素直に生きろ…か…
全くその通りだ。
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