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高らかに鳴り響く、授業終了を知らせるベル。
教科書を鞄に詰め込み、肩に掛ける。
もう迷いはない。
恐れもない。
今のオレがすべき事。
美玲との関係を元に戻し、以前のような 皆で笑いあえる毎日を取り戻す。
｢……よし。行くか…｣
自分に言い聞かせ、オレは歩き出した…
行き先は…ポンタの家じゃなく、我が家。
なにもかもに決着をつけてやる…！
｢お？行くのかよ、誠｣
｢おぅ。また明日からは４人で下校するぜ。覚悟してやがれ｣
｢了解。楽しみにしてる｣
ニシシと笑うポンタ。
さて、取り戻しに行くか…！ 『日常』を！
｢あ。そうだ誠｣
｢あぁ、分かってるさ…必ず取り戻してみせ｣
｢お前 オレん家に荷物置きっぱなしだろ。ちゃんと持って帰れよ。邪魔なんだよ｣
オレは、肩に掛けていた鞄を両手に持ち…
そのまま大きく体をのけ反らせ…
ポンタの顔面目掛けて鞄を投げ付けた。
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