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「ぐ…ふ……! さ、流石は我が嫁」
「黙れ。貴様の嫁になど死んでもなるものか! 壊れた扉を直して、さっさと国に帰るがいい」
額から激しく血を流し、倒れているレイにそう言い残し、部屋を出る。
「くっ…! 待て、美玲!何処へ行く…!」
「決まっている。誠に会いにいく」
「何!? それはダメだ!決闘して決まった事なんだぞ!」
「知らん! もうこんなつまらない毎日はうんざりだ!何が悲しくて、見たくもない貴様の顔を毎日毎日見なければならんのだ!
もう堪えられない!誠に会ってくる」
そして私は家を飛び出した。
向かうは学校。
時刻はまだ昼過ぎ…
少し早く出すぎたか…
まあいい。
誠が学校から出てくるまで、ずっと門前で待っていることにしよう。
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