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現在、裏通りを早足で移動しているのだが…
まだ昼間だというのに、何だこの薄暗さは…
回りの建物が日の光を遮っているのか…
壁には訳の解らないラクガキ。
そこら中に散らばる大量ゴミ。
それを漁るカラスや猫。
全てが気味悪かった。
この街にこんな場所が存在していたのか…
「……急ごう」
一刻も早くここを立ち去りたい…!
得体の知れない気味悪さに、さらに歩く速度を上げた…
その時だった…
「はーい♪ そこのお嬢さん、ちょっとストップ~」
背後から私を呼び止める男の声…
歩みを止め、振り返る。
そこに立っていたのは、ハデな銀色の髪をした、まさに『ガラの悪い』男。
トラブルの予感がした…
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