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「…貴様が誠とどういった因縁があるか知らんが、私は貴様のようなチンピラには捕らえられはしないぞ…」
膝と腰を落とし、構えをとる。
この男から目を離してはいけない…
感じる…コイツはヤバい…!
あの無邪気な笑みも…
言葉遣いも…
何もかもが不気味過ぎるんだ、この男…!
「あ~…そんなに構えなくても、オレは手を出さないよ」
「…何だと…どういう意味」
予想外の言葉に、私は一瞬だけ警戒を緩めてしまった。
そんな私を見て、男の無邪気な笑みは、黒い笑みに変わる…
同時に、私は背後に何者かの気配を感じ取った。
しまった…!
そう思った時には、すでに手遅れ。
バチッ!
首の後ろに、激しい衝撃が走ったのだ…
ぐるりと視界が揺れ、私はその場に倒れこんだ…
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