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目を覚ますと、私は見知らぬ場所にいた。
薄暗く、汚い倉庫のような場所…
錆び付いた鉄パイプやドラム缶に腐りかけの木材。
鼻が痛いと感じるほどのホコリ臭さ。
恐らく、もう何年も使われていないのだろう…
「…何処だここは…」
そうだ…私は妙な男共に絡まれて…
頭がガンガンするのは、スタンガンとやらのせいか…!
くそっ…私としたことが…!
あんなチンピラ共に拉致されるとは…一生の不覚!
とにかく、ここから逃げないと…
幸いなことに、辺りにはチンピラ共の姿は見えない。
脱出するなら今しかないだろう。
しかし、立ち上がろうと足に力を入れた瞬間、私は両手に違和感を感じた。
「ちっ…!」
私の両手は、頑丈そうなワイヤーで縛られており、そのワイヤーは近くの柱に括りつけられていた。
人間の力では、まず切れそうにないな…
易々と逃げられるようにはしていないか…
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