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一応、ワイヤーをとく努力はしてみた。
引っ張ってみたり、ねじってみたり…
色々と試してみたが、ワイヤーはびくともしなかった。
絶対絶命のピンチとはこういった状況のことをいうのだろうか…
しかし、あのチンピラ共…誠とどういった関係だ…?
仲良し…といった感じではないな…
むしろ、その真逆…何らか恨みを持っているといった感じだった。
いずれにしろ、私がこんな状況にいるのはマズいな…
あのチンピラ共…私を人質に誠をおびき出すつもりのようだ…
どうにかして逃げるしか…誰かに連絡でもとれれば…
…連絡?
そうだ!携帯電話!
携帯の存在を思いだした私は、縛られている手を無理矢理にねじり、ポケットに突っ込んだ。
これで助かる…!
しかし、そんな期待も虚しく散る事になる。
確かにポケットに入っていたハズの携帯電話がないのだ。
きっとチンピラ共に取り上げられたに違いない…
最後の手段が塵と散った…
絶望的だ…
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