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「でも、いいのかな? そんな態度でさ。せっかく良い情報を聞かせてあげようかと思ってたのに」
ニヤリ。
不気味な笑みを浮かべた男は、互いの鼻がくっつくかと思うくらいの距離まで顔を近づけてきた。
このままコイツに頭突きをお見舞いしてやってもいいのだが、情報がどうとか言っていた…
嘘を言っている………感じはしなかった。
「…情報だと?」
「そ♪ 教えてあげよっか?」
何か腹立つ!
私がこれだけ敵意を剥き出しにしているというのに、この男…ヘラヘラと…!
ワイヤーから抜け出したら、まず始めにコイツを殴ろう…
「情報ってのはねぇ。たった今、君のフィアンセから電話が掛かってきた。君の携帯にね」
「!」
私の目の前で携帯をプラプラと揺らす男。
間違いない。私の携帯だ…
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