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「しかし、君のフィアンセもバカだよねー♪ たかが女1人のためにわざわざ殴られにくるってんだから」
ケラケラと笑う男。
バカはどっちだ。
コイツは誠を見くびり過ぎだ。
殴られるのは、間違いなく貴様だぞ。
「夜咲(ヤザキ)さん。向こうは準備OKだそうです…」
「そ♪」
倉庫の奥から男が1人現れ、夜咲と呼ばれた男に何かを伝えにきた。
私が見た大柄の男とはまた別の男だ。
予想通り、他にも手下がいたようだ。
「あ、向こうの奴らに伝えといて。気絶しない程度に殴って連れてこいって」
「分かりました。伝えておきます」
夜咲からそう告げられた男は、また倉庫の奥に消えて行った…
しかし、一体 何の話をしている…?
向こうの奴ら…?
「良かったね。もうすぐ君のフィアンセがここに来るよ」
ニヤリ。
またこの笑みだ…
不気味な…何か得体のしれない何かを感じる笑み…
「ボロボロになったフィアンセがね…」
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