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3人もまた、初めて見る顔だった。
どいつもこいつも髪の色がカラフルで気に入らない。
右から順に、赤、青、黄色と、綺麗に染め上げられている。
貴様らチューリップでも目指しているのか。
「コイツらがオレの部下だ」
ニヤリと笑う男。
自慢の部下だが何だが知らんが、リーダーであるお前はコイツらに気づかせてやるべきだ。
ダサいとな。
「随分とカラフルな部下だな。花屋でも開いたらどうだ?」
その言葉が気に入らなかったらしい。
チューリップ達の額には青筋が浮かび上がっていた。
赤い髪の男は私にズカズカと近寄ると、胸倉を掴んでくる。
「おい女…! あまり調子に乗ってると」
「何処を触っているんだ、この変態」
ゴッ
思い切り頭突きをお見舞いしてやった。
頭突きをくらい、後ろに吹き飛んだ男は、そのままグッタリと動かなくなってしまった。
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