また、日常へ…

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数人の男が鉄パイプを構えながら、誠に突っ込んでいく。 そして、1番最初に誠に辿り着いた男は、そのままの勢いで鉄パイプを誠に振り下ろした。が… それは虚しく空を切り、次の瞬間 男は3m程吹き飛んでしまった。 地面に叩き付けられた男は、そのまま気絶。 持っていた鉄パイプはカランと音を起てて地面に転がった。 その後も2人3人4人と、次々と吹き飛ぶ男達。 強い。 それ以外に言いようがない… 「でもまぁ…お前らには礼を言わねぇとな。 このケンカのおかげで昔のカンを取り戻した…」 最後の1人を倒し、服の汚れを叩き落としながら、誠はそう呟いた。 「ウソだろっ…! ぜ、全員やられて…!」 そして、ゆっくりと銀髪の男に向かって歩き出し始める。 「これでアイツに勝てる…」 「お、おい…近寄るな…! それ以上こっちに来るんじゃねぇ!」 誠が1歩近づけば、銀髪の男も1歩下がる。 試合終了…だな。 「レイに…勝てる!」 そう叫ぶと同時に、誠の拳は男の顔面を捉え、男は血を吹きながら激しく吹き飛んだ。
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