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「お前だけじゃねぇ。そこらで気絶している「フリ」をしてる奴らもだ。覚悟しとけよ」
誠がそう言った瞬間、倒れている数人の男の体がビクリと反応した。
なるほど…気絶しているフリをしてたのか…起き上がるとまた殴られるから…
情けない…
「…う、うわぁぁああ!」
「くそっ…!もう嫌だ!こんなバケモノみたいな奴相手にしてられっかよ!」
次々と起き上がり、逃走していくチンピラ達。
陸上選手もビックリなスピードで倉庫から消えていく。
そして、あっという間に全員居なくなり、残されたのは私と誠、そして銀髪の男だけとなった。
「あーあ…皆逃げちまったよ……しかたねぇ。お前に全ての怒りをぶつけることにしよう…」
「う、うあぁぁあぁああ!!」
そして、銀髪の男も瞬歩でも使ったかのようなスピードで倉庫から逃げて行ってしまった。
むぅ…初めからそのスピードで誠に挑んでいれば、勝てたかもしれないぞ…
「けっ……逃げるくらいなら、こんなしょうも無いことすんじゃねーよ。バーカ」
男達の逃げた出口に向かって、ベーと舌を出す誠。
「…よう。久しぶりだな…」
恥ずかしそうに、頭をポリポリと掻く誠。
ほんのりを頬も紅くなっている…
うん。その顔イィ…最高……
くそ…また鼻血が…!
「全くだ…誰かさんがレイと無茶な賭けをしたせいでな…」
「うっ…! ゴ、ゴメン」
「謝っているヒマがあったら早くコレをほどいてくれ。手首が痛くて仕方が無いんだ…
まぁ…助けに来てくれたことには礼を言う…」
と、まぁちょっとツンデレっぽくしてみたり…
だって誠の困っている顔がもっと見たいんだっ!
キャラ崩壊とか知るかぁぁぁ!
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