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「うぉおおおっ!?」
柱に縛られていた私はたいしたダメージは受けなかったが、支えのなかった誠は爆風をモロに受けて吹き飛んでしまった。
そのまま地面をゴロゴロと転がり、木材の中に突っ込む誠。
「んがぁぁっ!痛ぇな!あの銀髪野郎っ!」
ガンッ!
怒りの雄叫びをあげながら、木材を跳ね飛ばして誠は立ち上がった。
額からは赤い液体が流れでている…
「誠っ!お前ケガを…!」
「あん?大丈夫だっつーの! んなことより、さっさとここから出るぞ!火が木材に移っちまってる!」
額の血を袖で拭いながら、誠は近くにあった斧を拾い上げる。
……バカ者。どこが平気なんだ…足がフラついているではないか…!
本当は立っているのもやっとなクセに…
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