また、日常へ…

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「とりあえず…手が無事で良かったな」 「他人事か貴様っ!少しでも斧がズレてたら私の手が無くなってたんだぞ!?」 「よし。とにかくここから出よう」 「無視か?無視なのか?」 ここを脱出したら、とりあえず一発殴ろう。 そう心に決め、私達は出口に向かう。 襲い掛かる火の隙間を抜けながら、私達は歩く。 そして、体のあちこちに火傷をおい、やっとの思いで辿り着いた出口。 しかし、そこで問題が発生する。 「ふんがぁあああああっ!!!」 扉の窪みに指を突っ込み、右方向に扉を開く誠。 しかし、何故だか扉はビクともしないのだ… 「ハァ…あれ? 開かねぇ……もういっちょ!」 再び力を込める誠だが、やはり扉はうんともすんとも言わない。 何故? そう思い、扉の隅々まで目をやると、すぐに原因は見つかった。 「ちっ……あの銀髪野郎…」 扉の、ある一点を睨みながら舌打ちをする誠。 先程の大爆発で扉が大きく歪んでいたのだ…
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