また、日常へ…

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「ここから出るのは無理そうだ…他を探すぞ」 そして再び火の海へ逆戻り。 …先程よりも火の勢いが強くなっている… これは急がないと本当にマズいぞ… 「ハァ…ハァ……一通り探したけど…出られそうな場所なんてありゃしねぇ…」 「くっ…!やはりあの鉄の扉を無理矢理開けるしか…」 「ムリだありゃ…人の力じゃ開かねぇよ…それに火が道を塞いじまってる。もう出口には行けない」 自分達の行ける範囲全てを捜索してはみたものの、どこにも人が出られるような場所などなかった。 しかし、その間にも火の浸食は止まる気配を見せず、私達は倉庫の隅に追いやられてしまった訳で… 何が言いたいかというと、もうどうしようも無い状況となってしまっていた… これはもうダメかもしれん… いっそこのまま誠と心中という手もアリかもしれない… 愛する人と一緒に死ねるんだ、もう何の悔いも残らない。
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