きりんの涙

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「ありがとうございます!!じゃあ、ご一緒してもいいですか?」 「いいに決まってるじゃん。よし!!Bランチ売り切れる前に早く行こう。」 岡さんがそう言い、先頭になって楽屋を出て行った。みんなもそれに続く。 私は最後に部屋を出て、ドアをゆっくり閉めた。ロックをしようと思った瞬間、違和感を感じた。 なんかいつもと違う… あっ!! 楽屋が散らかっていない。 いつもなら脱いだ服は床に投げ捨ててあり、テーブルの上はお菓子の食べかすやゴミでぐちゃぐちゃなのに、今日の楽屋はきちんと整頓されていた。 整頓されているというよりは来たままの状態と言った方が正しいかもしれない。 朝のことといい何かいつもと違う。
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