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「でも…俺はかなちゃんとならいくら噂になっても構わないけど?」
浅田さんはそう言ってニコッと笑った。
さっきのふざけた笑顔ではなく、優しい笑顔で。
私は、不覚にもドキッとしてしまった。
「と…とにかく!! マスコミも張ってるだろうし、今後は気をつけましょうね!!
私はそう言うと、赤くなってるであろう頬を隠すために下を向いて書類を読み始めた。
浅田さんは、これ以上何も言ってこなかった。
しかし、このスクープ騒動によってあんなことが起きるとは、この時は夢にも思っていなかった。
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