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3分もしないうちに岡さんが走ってきた。
「なっ…何があったんだ?」
ボロボロの私の姿を見て、岡さんは驚いて言った。
そして、自分のジャケットを脱ぎ私の肩に掛けた。
「…っ」
岡さんは、涙で何も言えない私の頭を撫で肩を抱いた。
「怪我は?どこが痛い?」
心配する岡さんに、私は首を振った。
本当は全身痛かったけれど、病院に行くほどの怪我ではなかった。
「…誰にやられた?」
私は、言うか言わないか迷ったけれど、
「…女子高生3人…」
とだけ答えた。
しかし、岡さんは全てを理解したようだった。
なぜ、浅田さんに来てほしくなかったかも全部。
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