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その後、岡さんはタクシーで私のアパートまで送ってくれた。
その頃には私もだいぶ落ち着いてきた。
「わざわざ送っていただきありがとうございました。本当すみません…」
私がそう言うと、岡さんはニコッと笑って、
「航生はうまくごまかしておくから心配すんな。あと、ごめんな。俺、明日から3日間韓国ロケで連絡取れないから。怪我ひどいようなら病院行けよ。」
と言って帰って行った。
岡さん、ありがとうございます。
お兄ちゃんみたいな岡さんがいてくれて本当によかった。
しかし、体中の痣を見るとあの恐怖が蘇り、布団を被り震える自分の体を抱きながら寝た。
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