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休憩時間になった。
私は、役者さんたちと楽しそうにバドミントンをしている浅田さんを眺めていた。
いつもなら撮影が中断するたびに私の所に来て話をしたりお茶を飲んだりしているのに、今日は必要なこと以外は一度も来なかった。
それに、世話が焼けることは全くしていないし、休憩中もずっと他の人のところにいる。
始めは自分から避けていたけれど、なんか寂しかった。
そして、ほとんど会話をしないまま撮影が終わった。
次の現場に移動するため、私と浅田さんは車に乗った。
二人っきりになった。
バックミラーで浅田さんを見ると、ずっと携帯をいじっているので、なかなか話し掛けるタイミングを掴めなかった。
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