きりんの喧嘩

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岡さんなら、この状況をなんとかしてくれるかもしれない!! そう思ったら顔が緩みそうだったけど、無関心なふりをして、 「…私には関係ないので。」 と言って、急いで片付けを済ませ楽屋から出ようとした。 「待てよ!!」 私がドアノブに手をかけた瞬間、反対の腕を浅田さんが掴んだ。 「…っいやっ!!」 掴まれたところが、服で隠れているけれどちょうど痣になっているところだった。 だから私は、痛みで反射的に浅田さんの手を思いきり振り払ってしまった。 「…なんだよ…」 浅田さんは、私が振り払った方の手を見つめながら言った。
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