CORD:000―始動―

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―2011年、1月1日 …あいつの言った通り、世界は終わりに近づいた。 『…クソッ!!!一体どうなってやがる!!?』 険しい表情を浮かべた男性が叫ぶ。ずいぶんと武装しているが、服装を見ると警察官のようだ。 ―ここは何処だか分からない。ただ、爆音と銃撃音、それにヘリコプターの音がせわしなく聞こえてくる。 凄まじい光景だ。地上からの視界では、燃え盛る黒煙しか見えない。 ―…その場所から程遠くない高層ビル。屋上では誰かがその光景を眺めていた。 『…いい…最高だよ…でも、まだまだ…本気でぶっ壊すのはこれから…』 凄まじく、そして悲惨な光景を楽しそうに眺めているこの男。金髪で、まだ顔は若い。表情は笑っているが、その表情の片隅には何やら危なげな雰囲気が漂う。 『…CORD:000、開始だね…』 しかも、両手には拳銃を構えていた…。
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