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「取り敢えず中に入れ…!」
成都の赤く染まった耳をみて
オレ達の気持ちが同じなんだと感じた。
成都愛用のベッドに二人で腰かけて
「……冗談…?」
開口一番、
成都の言葉。
「そんなわけないだろ、ばぁか。………成都が大好きなんだ。…信じて?」
暫く沈黙。
そして…
「……信じるよ…。オレも、ゆみが好きだ…。」
二人で笑いあった。
そういえば、
「……雪片と抱き合ってたって聞いたんだけど。」
「抱き合ってねぇって。……ぶつかって、雪片の髪がオレのボタンに引っ掛かったのを外してたんだよ。」
なんだ…
胸のしこりみたいなのが、すっと溶けた。
「……ふわぁ…」
安心したら
不意にもれた欠伸。
「ゆみ?」
「……なんか無性に眠い…いつもの時間になったら起こして…」
そのまま、
意識を飛ばそうとしたら
「……おやすみ、」
軽く唇を奪われた。
……キス…
改めて感じて、頭が爆発しそうになったけど、眠気に負けてベッドと仲良し。
「……ゆみ、好きだ…」
成都の愛の言葉をBGMに、今度こそ意識はブラックアウト。
目が覚めたら
大好きな人の姿を一番に見る。
それがオレの幸せな生活習慣。
勿論、これからも…
おはようから
おやすみまでを
君と。
END
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