好きのカタチ。

4/9
前へ
/9ページ
次へ
「……んが!?」 目を覚ますと、放課後  午後はずっと寝こけていたらしい。  我ながら、ありえね…。 「でさ、オレ見たんだよ!」  「何をだよ?」  「それがさ‐…」  何人か残っていたクラスメイトの会話。  普段なら興味ないんだけど、今日は成都もいないしな…  「何の話~?」 オレは、その数人の輪の中に入っていった。  「お、如月!ちょうどいいところに!!お前の幼なじみが‐……」 …………は、?  はぁぁぁああ!?  その内容を聞いた瞬間、  オレの頭は真っ白になった。  ばんっと、成都の部屋のドアを開き  「成都!!テメェ、オレに隠してることあるだろ!」 ベッドにうつ伏せに寝転び、雑誌を読んでいた成都の背中に馬乗りになって 「彼女がいるなんて聞いてないっ!」 ガクガクとその身体を揺さ振った。  なんと  成都が放課後、学校のマドンナ雪片鈴(セツカタリン)と抱き合っていたらしい!!  恨めしいぞこの野郎っ!!  .
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

161人が本棚に入れています
本棚に追加