161人が本棚に入れています
本棚に追加
「……んが!?」
目を覚ますと、放課後
午後はずっと寝こけていたらしい。
我ながら、ありえね…。
「でさ、オレ見たんだよ!」
「何をだよ?」
「それがさ‐…」
何人か残っていたクラスメイトの会話。
普段なら興味ないんだけど、今日は成都もいないしな…
「何の話~?」
オレは、その数人の輪の中に入っていった。
「お、如月!ちょうどいいところに!!お前の幼なじみが‐……」
…………は、?
はぁぁぁああ!?
その内容を聞いた瞬間、
オレの頭は真っ白になった。
ばんっと、成都の部屋のドアを開き
「成都!!テメェ、オレに隠してることあるだろ!」
ベッドにうつ伏せに寝転び、雑誌を読んでいた成都の背中に馬乗りになって
「彼女がいるなんて聞いてないっ!」
ガクガクとその身体を揺さ振った。
なんと
成都が放課後、学校のマドンナ雪片鈴(セツカタリン)と抱き合っていたらしい!!
恨めしいぞこの野郎っ!!
.
最初のコメントを投稿しよう!