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暫く黙りこんだ後、
「………彼女なんていない。」
馬鹿馬鹿しい…
と言って
再び、読んでいた雑誌に視線を向ける成都。
馬鹿馬鹿しいって、あんた!
学校のマドンナですよ!?
黙ってられるか!!
それに……
「雪片さんが好きだったんなら、なんで言ってくれなかったんだよ…」
寂しいじゃんか…
そう言って、馬乗りになった先に見える首に顔を埋めた。
途端、
びくりと身体を震わせた成都。
「…成都?」
……くすぐったがりなのか?
「……雪片なんて好きじゃない。」
なんかキレてる…?
「オレが好きなのは、お前だよ…!」
頭が真っ白になって
いきなり身体が反転
ベッドにオレの身体が沈み込んだ。
「は、はは…なに言って…オレだって好きだよ…、」
焦った…
これじゃ、まるで…
「その好きじゃない…」
恋愛対象としての好きみたい‐…
「弓人、愛してる…」
えぇ?!
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