好きのカタチ。

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「弓人…」 ふわりと、唇が重なって 微かな熱を感じる。  「……ッ…!!」 その身体を  思わず、突き放した。  だって、  男同士だし  そうじゃなくても  成都は大切な幼なじみで…  「……悪い…。」 「……ッ…」 何か言えたはずなのに、何も言えなくて  そのまま成都の部屋を飛び出した…。  ドクン、ドクン、  心臓が煩い。  頭がくらくらする。  触れた場所の  熱が離れない。  へたり、 床に座りこんだまま 一睡もせず、次の日の朝日を浴びた。  「……もう朝…」 考え過ぎで気持ち悪い。 シャワー浴びてこなきゃ… 早くしないと成都が迎えに来る。  否、 成都は  今日も迎えに来てくれる…? 冷たいシャワーの刺激で  頭を冷やしたかった。  けど…  冷えるばかりか 火照って熱い。  身支度をして、遅刻ギリギリまで待ったけど 結局、 成都は来なかった。  .
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