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「どんなにくだらない質問でもきちんと応えてくれるんだ。小さい頃は先を歩くゆうにぃにおいつきたくて頑張った。その度に待っててくれてるんだ。ゆぅにぃ…」
「小さい頃はゆぅにぃと呼んでいたんですね…」
言われて気付いた。
「照れ臭いから今は言わないんですけどね…あははっ」
苦笑いを浮かべる。
憧れだった兄はある日宿敵になった。
何が何だかわからなかった。
「言ってあげてください。」
「え…?」
「きっと喜びます」
俺は目を丸くしてから首のあたりをカシカシとかいた。
「いや…あいつの喜ぶ姿なんか…」
「聞いてください。しょう太くん。」
彼の中のお兄さんの存在は予想以上に大きい…。
だったら今が一番だ。
隠すには大きくなりすぎた私の気持ち。
お兄さんにしょう太くんを押し倒したくないかと言われた時とっさにいかがわしい想像をしてしまった自分がいた。
私もお兄さんのようにしょう太くんの躯を欲してしまっている事を
めちゃくちゃに壊してしまいたいと
そしてその後めいっぱい甘やかしてしまいたい初動があることも。
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