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目が覚めるとそこには怪しい笑みを浮かべた男が一人俺の上に馬乗りしていました。
「うぉぉおぉぉ!!!!!?????てめっ驚かせるなよ!!!!」
「おはよう。うん今日も寝癖の付きぐわいが子供らしくてそそるぞ…」
そう言うと兄貴は俺のデコに軽くキスした。
「てんめぇぇえぇえっ!!!!ふざけんな!!!!俺は男だ!!キスするやつがあるかよ!!」
「照れてるのか?」
こんっの自意識過剰はぁあ!!!!
「んなわけねぇだろ!!」
「ツンデレか?だったらオプションに猫耳と尻尾も付けて「ふざけんなっ!!俺様はそんな事しねぇよ!!!!」
俺様は朝起きた時が一番機嫌が悪い。
あいつぜってぇ楽しんでやがる…くそっ!!
パジャマから制服に着替える。
寝癖だらけのこの髪はガキの頃からのクセッ毛で逆立つようになってしまった。学校では天パーって事で通っているがこれは立派な寝癖だ。
「くっそぉお!!直らねぇ…!!」
するとニュッと兄貴が顔をだした。鏡越しに目があって顔が赤くなる。
だぁぁぁあぁあっ!!また笑われる…!!
「寝癖か…しょう太お前風呂に入った後ですぐに乾かしてるか…?」
「…え…?あ…乾かしてないけど…」
兄貴は俺の髪に触れる。
「髪は濡れてる時が一番痛みやすいんだ。すぐに乾かさないから寝癖がでる。」
「……っ!!ほっとけよ…!!」
急いで洗面所から出た。
顔が熱い。
知らない!!
俺は知らない…!!
こんなの知らない!!!!
俺は兄貴に思わずドキドキしていた。
兄貴は知らない。
寝起きの兄貴はなんか……なんか…エロいんだ……!!
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