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なんだよ…なんで俺は…ッ。
「くそっ…」
優沙はなんであんな平然としてるんだよ。
俺は…この5年、優沙を忘れた事なんてなかった。
ずっと会いたくて会いたいて…
「春斗ー!!」
後ろから俺を呼ぶ声がした。
振り向くと花が走ってきた。
「…春斗?心配だから追いかけて来ちゃった。」
花は本当に走ってきたんだろう。
息がきれていた。
俺を心配してくれた花に俺は
「ごめん。一人にさせて」
そう一言冷たく言った。
「…あぁ、そうだよね。私じゃダメだもんね…。ごめんね。優沙じゃなくて。」
花は悲しげに一言呟くように言った。
聞こえるか聞こえないかのようなちいさな声で
「大好きなのに…」
花は走っていってしまった。
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