瞳の奥の陰

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―カツン―カツン―カツン―     静かに響き渡る階段の音。 ここは地下。 太陽の光はおろか明かりさえ差し込まない、真っ暗な状況と同等の暗さ。       「……兄さん?」    幼く青い瞳を持つ少女       『リヴァ』       「……リヴァか…」   「何かあったの…?」   「いや…それより何か用か?」       ここ地下の地中奥深くにまだ12歳の『アオイ』を実の親は閉じ込めた。  
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