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電流を止め、檻のカギを開ける。
「あ、あの兄さん………」
相変わらず今にも泣きそうな顔で檻の中から出てきたアオイのそばに寄り添う。
「あぁ、そうだった…付けてくれるか?」
「……ッ…ごめんなさい…」
泣きながらアオイに首輪を付ける。
その首輪には魔力を全部封じ、能力もほとんど封じられる特殊なもの。
母がアオイに付けるためだけに開発させた物だった。
「謝んなよ…俺は大丈夫だから……な?」
母はその首輪をリヴァ渡した。
リヴァの頼みならアオイは断れない事を知っているからだ。
もしアオイが拒否した場合、リヴァが母によって傷つけられる。
アオイはその事を嫌という程分かっている。
以前、リヴァが首輪を隠すため1回捨てた事があった。
が、その時母はリヴァをギリギリ死なない程度に痛め付け、アオイに見せしめた。
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