行かないで

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何の用なんだろうか… OZMAのマンションの扉の前まで来たはいいけど、緊張する 何度も来たことあるのに。 勇気を振り絞ってインターホンを押した。     ピンポーン     『はい?』   「あ…OZMA?」   『待て、今開けてやるよ』   直ぐに自動ドアが開けられ、OZMAの家の階まで行った。 一歩一歩踏みしめて。 もう来れないかもしれないから…     OZMAの家まで来て、戸を開けた。   「OZMA…?」   「お、いらっしゃい」   OZMAは優しく微笑んで出迎えてくれた。 やばい…キュンとくるんだけど;;   「ま、上がれよ」   「お邪魔します」   家に入って、OZMAの趣味で埋め尽くされたリビングに通された。   すごく居心地良いんだよな。OZMAの家って。 ずっとここに居たいくらい。   リビングのカーペットに座り、 俺はOZMAに問いかけた。   「なあ、何で俺を呼んだんだ?」   OZMAはピクッと反応した。   「俺も引退しなきゃいけない理由も聞きたいんだけど」   OZMAは俯いて黙り込んでしまった。 別に怒って聞いてるわけじゃないんだけど…   「なあ…」   出来る限り優しい声で顔を覗き込んだ。 チラッとOZMAは俺と顔を合わせ、唇を尖らせた。 なんだよ、可愛い顔してさ。    突然OZMAは俺の両肩を掴んだ。   「ちょ、何だよ!?OZMA!!」    俺はびっくりして、声を張り上げることしか出来なかった。
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