30人が本棚に入れています
本棚に追加
何の用なんだろうか…
OZMAのマンションの扉の前まで来たはいいけど、緊張する
何度も来たことあるのに。
勇気を振り絞ってインターホンを押した。
ピンポーン
『はい?』
「あ…OZMA?」
『待て、今開けてやるよ』
直ぐに自動ドアが開けられ、OZMAの家の階まで行った。
一歩一歩踏みしめて。
もう来れないかもしれないから…
OZMAの家まで来て、戸を開けた。
「OZMA…?」
「お、いらっしゃい」
OZMAは優しく微笑んで出迎えてくれた。
やばい…キュンとくるんだけど;;
「ま、上がれよ」
「お邪魔します」
家に入って、OZMAの趣味で埋め尽くされたリビングに通された。
すごく居心地良いんだよな。OZMAの家って。
ずっとここに居たいくらい。
リビングのカーペットに座り、
俺はOZMAに問いかけた。
「なあ、何で俺を呼んだんだ?」
OZMAはピクッと反応した。
「俺も引退しなきゃいけない理由も聞きたいんだけど」
OZMAは俯いて黙り込んでしまった。
別に怒って聞いてるわけじゃないんだけど…
「なあ…」
出来る限り優しい声で顔を覗き込んだ。
チラッとOZMAは俺と顔を合わせ、唇を尖らせた。
なんだよ、可愛い顔してさ。
突然OZMAは俺の両肩を掴んだ。
「ちょ、何だよ!?OZMA!!」
俺はびっくりして、声を張り上げることしか出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!