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この少年が迎えに来てくれることを少年はその嘘を見抜くように
近づき片膝をつき私の手をとると手の甲に唇を押し付け
「では、予告どうり貴方を頂いてまいりましょう」
冗談交じりに呟く少年と口付けられた手の甲が熱くて
私は頬を紅く染める少年はそのまま私の手を引き立ち上がらせると
腰に片手を滑らせヒョイと私を抱き抱えると
器用に足で襖を開け昼間と同じように塀の前で立ち止まり
「えっ・・・」
私は次に何が起こるのか理解していた為に少年の胸の着物を
キュッと掴んでしまう少年は私を抱く腕に力を込めると
私の額に唇を押し付け離し「
ちょっと辛抱してろよ、一瞬で籠の外だ」
私は熱を帯びた額に手を翳しキュッと目を綴じ少年の胸に
顔を埋めるような形になりました、少年はクスリと声をあげれば
飛び上がり宙に浮いたか感じたのもつかの間、あっという間に
タンと音を立て地上に降り立っていました
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