高校デビュー

6/6
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
車の中はタバコ臭かった それ以外は憶えていない どれくらい走ったか とある駐車場に入り 車を降ろされた (俺殺される?) と本気で考えた 砂利の上に正座をさせられた 不可解なことに なぜか後藤も隣に座っている (なんで?) と思っている間に 総長と思わしき男が口を開く 『今日はなんでここにきたか  わかるな?』 言われると 和也は仕返しと思って 『わかります』 と答えた 総長は 『なら聞くぞ?お前はほんまに 俺等に喧嘩売ったんやな?』 そう言われた和也は ポカンとした まったく記憶にない とりあえず怖いから 『喧嘩とか売ってないです…』 と答えたらすぐに後藤が 『お前○○会なんか知るか  って言うたやろうが』 ・・・。 記憶がよみがえった 確かに『知るかー!!』 と言っている てかあれはちがうだろ!? なんでやねん!? 俺は本当に知らなかっただけ じゃねーか… だんだん腹が立ってきて 『ちょっと、いいすか?  俺確かに知るか  って言ったっすよ  でも、俺ほんとに  知らんかったんすよ  やのに喧嘩中に  言われたら知るかー!!  てなるじゃないっすか?』 そう言うと一同納得して 標的が後藤になる 後藤は個人の喧嘩に 族の名前を使ったことで ボコボコにされている 石を投げられ 蹴られ殴られ あげくに彼女まで呼び出され そうになっていた 見るに見かねた 和也はつい 『今日はもうその辺に  してください。  僕にも迷惑かかったんで  続きは僕にやらして  ください』 と… 正直まずいと思ったが あっさり総長は引いてくれた やっぱり大物ほど 物分りがいいようだ 翌日、 彼女と自分を助けられた後藤は 和也の舎弟になっていた…
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!