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コスモスと仲良くなるのに時間はかからなかった。話も会うし、いい人だしと本アドの交換もさほど警戒しないでしてしまうほどだ。
それでも女だということは黙っていた。必要ないこと感じていたからだ。だが……、メールをするうちにコスモスに惹かれていくのに気がついた。凜子にはない優しさ、強さ、気遣い。
どれをとってもコスモスは素敵であった。
だが、相手は女だ。凜子……ロキが女だと知ったら失望する。そんなおもいを閉じ込めようとした時だった。
コスモスから、会いたいとメールが来た。
会いたい、でもあえねぇーよ、というのがあって三日三晩悩んだ揚句、凜子は……、
「よし、会おう!」
と無謀な会う約束をしてしまったのだ。
もちろん、凜子がいって謝ろうとも考えたのだが、あまりにも楽しそうなコスモスのメールに夢を壊せなくなってしまった。
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