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今更会えないとかいえないよなぁ……。
そんなとき思い付いたのが、野上司だったのだ。
嫌がる司を頼み倒して、凜子は遠くから見ているという約束と社食一ヶ月奢るという条件付きで、凜子はコスモスを一目でも見れることになったのだ。
だが、実際見てみると、話したくなる。
さっきからコスモスと仲良く話す司にやきもきしながら、凜子は食い入るように窓際を観察する。
「お客様」
あ、司のやろう手なんか触りやがって!
「あの~、お客様、よろしいですか?」
コスモスも赤面しないでぇ~そいつは爽やかそうにみえて垂らしなのよぉ。
「あの!お客様!」
店員が肩を叩いて何かを言っているが、凜子はそれどころじゃない。
「なんです?」
受け答えをしつつも、意識は窓際だ。
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