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「まぁいいや。一目惚れ、しちゃったみたい」
「はぁ?」
「エンジェルかと思っちまったぜ、あー恥ずかしい」
「……」
「俺、鈴木玲汰っつーんだ。宜しくルキ。愛してる。」
「ちょっと待て!何だ愛してるって!なに勝手に自己紹介して愛囁いちゃってんだよ、しかも何で呼び捨て!?」
「照れるなよ。俺とルキの仲だろ?」
「いや仲とか、関係さえも持ってないから。顔見知りにもなってないから。会ってからほんの5分しか経ってないから。」
「関係持ちたいなんて、やらしいなルキは」
「言ってないし。一応言っとくけど、俺オトコだから!」
「愛に性別は関係ない!ルキ、愛してる!」
とんだホモヤローに出会ってしまった。肩抱いてくんなよ気持ち悪い!ホモって日本にいたのかよ!愛してるとか会ってすぐの奴に使う言葉じゃねーよ。つかそもそも同性に使うなよ!
「俺、オンナが好きなんだけど…」
「素直じゃないな。そんなところも可愛いけど!」
(ダメだ、話通じねぇ…)
「なんだっけ、鈴木くん?俺、男には興味ねぇから」
「玲汰でいいぜ!今は興味なくても、アリになるぜ。俺のテクで…」
「なんで最後自信ないんだよ!そこは自信持てよ!」
「いや図々しいかなって…」
「もう今更過ぎるわ」
「まぁ、愛は時に図々しく、身勝手なものだよ」
「どっち!?」
愛は身勝手!
(疲れた………)
(待って、ルキ!最後にひとつだけ!)
(あんだよ!)
(今のパンツの色は?)
(死んでしまえ)
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