初恋

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初恋

制服の私が見ていたのは あなたと本 言葉と文字の羅列の中に 私は隠れて 俯いて歩くだけ 初めて目を上げたのかも 貴方を見た時 恋を知った 胸の痛みや 息苦しくなる想い そんな事に 無縁だと思ってた 声も掛けれず 遠くから眺める恋 苦しいけど 嬉しかった 私に向ける笑顔じゃなくても 私に元気をくれた 振り向いて貰えなくて 溜息をついてた 今なら 少しは…… 眼鏡を外し お化粧も覚え ちょっとオシャレもして 新しい恋もした 私に気付くかしら きっかけを見つけて 告白してみよう 制服を着ていた 目立たない私 貴方に恋をしていたって
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