14人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
第四章 マコ ~忘れモノ~
おれが まだ原付きに乗ってPizza屋でバイトしてた 頃の話し
バイト先で マコと知り合い付き合うようになった
身長が170cm近くあるマコは気にしてた
マコ「 聞いてる?」
蓮「ん?」
電話越しになんか怒ってる
マコ「 ん? じゃない!
私、 この身長 嫌いなの 」
多分無い物ねだり…身長低いとまた嫌というだろうな!
蓮「(笑)なんじゃそりゃ、おれよりチビなくせに?」
と言うと
機嫌が直ったのか
マコ「 今日、蓮の家泊まり行く!」
蓮「なら迎え行くよ」
マコ「うん♪」
まだ 付き合い始めてちょうど 三ヶ月
初々しい感じだった…
バイトも終わり
マコを家に連れて上がり
手を繋いだまま
話していた…
マコ「なんか、このままがいいなー」
蓮「このままがいいな!」
マコ「このまま…」
蓮「うん…このまま」
なんか まるで
時間の止まる魔法みたいに
二人で唱えた…
マコ「ねぇ?」
蓮「ん?」
マコ「明日、雨だからバイト気をつけてね」
蓮「thank you♪」
その日は 無性にマコをハグしたかった…
まるで 今から起こる事を予想してたかのように
日付が変わると同時に
暗い夜に
秋の雨が射す
寝付けない自分に
その時が近く…
最初のコメントを投稿しよう!