サイン会

2/20
前へ
/310ページ
次へ
「という訳で、サイン会を開く事になりました」 ある日の事、弥生さんに呼び出された俺は、ファミレスに居た。 「サイン会?誰の?」 「勿論、桜井先生の」 こんな童顔の女性を連れていて、俺は大丈夫なのだろうか。 犯罪者と間違われていないだろうか。 「で、何で俺にその事を?」 出版社が違うんだし、俺には関係ないはずですよね? 「中州さんには、ご協力願いたいのです。桜井先生のサイン会は、今回が初めてなんですけど、私、見ての通りのこの顔と身長なので、いろいろとややこしくなるのです。だから、中州さんが一緒に居てくだされば安心だと思います」
/310ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1737人が本棚に入れています
本棚に追加