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「先生が書く原稿に、私が文句を言った事がありますか?ないですよ、読むまでもなく。私は、あなたの編集者であると同時にファンなんですから」
弥生さんは微笑んだ。
「なら……よかった」
桜井は安堵した顔を作る。
俺は桜井の目の前にコーヒーのカップを置いた。
「あ、中州さん。アップルパイ、とても美味しいです」
天使の笑みで言われ、ドキッとする。
こりゃ桜井が惚れるのもわかるな。
しかも今、桜井は一瞬俺を睨んだ。
嫉妬か?
後でからかってやろう。
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