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無言のまま私を射抜く瞳は私の後ろ(前?どっちだっけ…)の犬と同じくらいに怖い
「あ……漆間(ウルマ)君…」
同じクラスの……
ウゥゥ………
ってそれどころじゃな~い!!
また後ろ(前!?)を振り向くとさっきよりも間合いが詰められている
「もうやだ~!!」
何も考えずに漆間君の後ろに隠れると彼はため息をついてカバンをガサゴソと漁り始めた
そこから取り出されたのはおにぎりと………魚肉ソーセージ!?
しかも袋のまま!
おにぎりは分かる!お弁当でしょ!?
でも何故に袋に入ったままの魚肉ソーセージが丸々一本!?
彼はこともなげにそれを開け周りのフィルムを剥がすと道の端にそれを置いた
勿論おにぎりも一緒に……
…あ…中身の梅干しはちゃんと取るんだ……そうだよね、わんちゃんに梅干しはいけないよね…
などと感心していると冷たい視線が私を見ている事に気がついた
「アリガトウゴザイマス…」
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