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「あっ!待ってぇ~!」
急いでバラまいた中身をカバンに戻すと私は小走りで彼を追いかけた
何故かって?…はて何ででしょう……
心に“?”を浮かべながらも学校に向かうという目的は一緒なのだから深くは考えなかった
というかいつも深くは考えてないので…
いやいや…考えたいのは山々なのだがいつも途中で断念してしまう
考えても無駄な事は考えない!
これがここ最近で学んだ私の使用方法なのだ
殆ど(全く)話をしないまま教室までたどり着くと彼はそのまま私を見る事無く自分の席へと行ってしまう
私はもう一度お礼を言うと自分の席に向かっていった
「おはよう彼方」
「カナちゃんおはよう!今日もギリギリだね」
「おはよう!悠里、亜季ちゃん」
バシッ!!
後ろから突然頭を叩かれた
「いたぁい!何すんのよ!慶太郎!」
「おぉ悪い!すぐそこに叩きやすそうな頭があったから…叩いてやらないと存在価値がないだろ?
これは俺なりの優しさだ」
「そんな優しさいらないもん!」
幼なじみの腐れ縁…柳 慶太郎(ヤナギ ケイタロウ)が現れた
というか私よりも先に来ていた
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