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『忍純情恋歌』
この青空が優しさならば
あの白雲が酷さでしょう
傷付けては 突き放して
だけど私の心を
離してはくれなくて
どうか振り向いて…｢笑って｣
そう何度か願っては
月に託しているのです
貴方は､
罪に気づかぬ 哀れな罪人
夢の中だけの ずるい恋人
あの一瞬(ﾋﾄﾄｷ)が夢ならば
この生涯は幻でしょう
初めて触れた あの感覚は
いつも私の頬を
静かにそっと朱に染めて
一度でいいから…｢囁いて｣
それ以上の優しさは
いらないからと微笑んで
貴方は､
罪に気づかぬ 哀れな罪人
ただ一途に愛した 私の主人公
私の世界が暗黒ならば
貴方の世界は純白でしょう
裏の仕事に 手染めて生きる
闇色の私の瞳(ﾒ)を
釘付けては逃がさなくて
少しだけでも…｢会いに来て｣
無理な想いを抱いては
自分に呆れているのです
貴方は､
罪に気づかぬ 哀れな罪人
己が道を ただ行く侍
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