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「これ、どうします?燃やしますか?」
タキシードがそう言うと同時に黒服が胸元から金色に輝くライターを取り出した。
「ま、待って下さい!」
作業服は慌てて大金の入ったケースを抱え込む。
その様子を見てタキシードはうっすらと笑みを浮かべた。
「じゃあ、依頼を引き受けてもらえますかね?」
「も、もちろんです!」
作業服は大きく首を縦に振りながら答えた。
黒服はライターをしまい、扉を開けた。
「では、よろしくおねがいします。くれぐれもこのことは隠密に…」
タキシードは軽く会釈をして、黒服と共に部屋を出て行った。
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