ナンノタメ、ダレノタメ

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最初はなんの冗談かと、適当にあしらってたら、いきなりアイドル大腸ちゃんが青い顔になったんだ。 して言うんだよ。 『なんか・・・痛い。』 ・・・その五秒後に、腹下してみ? そりゃ信じるわな。 そんなこんなで、俺と内臓美女との生活が始まったんだ。 地下鉄に乗ると、素早く空いた席に座った。 ジジィと言われようが、身体が求めてるんだ、しょうがない。 ドアが閉まり、地下の代わり映えのない景色が始まる。 だんだん眠くなる。 腹も痛い。 ああ、やっぱ疲れてるなぁ。 俺は内臓ちゃん達を思い出した。 『タカオ君。わたし達は貴方に伝えたい事があって来たんです。』 みつあみの腎臓ちゃんは、いたって真面目に俺を見つめていた。 その目は、何だか俺が悪いと言わんばかり。 眼鏡をくいっと持ち上げられちゃあ、俺、怖くて先に謝ったよ。 『ご、ごめんね!なんか分かんないけど!』 『腎子ちゃん、タカオが困ってますよ。』 優しい心臓お姉様が俺をよしよしと抱きしめてくれる。 ・・・こんなんなら何度でも謝りますけどー!
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