ナンノタメ、ダレノタメ

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『心姉様、タカオ君が調子にのりますよ!』 ツインテールのすい臓ちゃんはむくれても可愛い。 俺はにやけながら、心臓のお姉様に、やっぱり腎臓ちゃんは怖いので、お姉様に話を聞いた。 『で、何で来たの?』 お姉様は優しく微笑み、黒髪の脳さんに続きを促す。 脳さんは、最初、ほげっとしていたが、雰囲気で理解したのだろう、快活に語りだした。 『あのね、まず、私はタカオさんの味方よ。このまま頑張って欲しいわ。』 ボーイッシュな肝臓ちゃんがクッションを投げる。 『いたた、・・・まあ、味方なんだけど、う~ん、ちょっと無理してるよね、タカオさん。』 『無理?』 『そ。身体。』 『まあ、無理っつうか、頑張ってるけど。』 『あのね、もう限界なんだ。私達姉妹の誰かが倒れるのも時間の問題よ。』 脳さんはにこやかに話す。 けど、俺は顔をしかめた。 『俺の身体なら、今の俺がどれだけ大切な時期か分かってるだろ?もうちょい耐えてくれよ。』 『分かってて言いにきたんです。倒れるだけじゃすまないんですよ。』 『ごめんなさい!』 腎臓ちゃんに言われると、何故か謝ってしまう。
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