ナンノタメ、ダレノタメ

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ちょっと休憩をいれようとした夜八時。 先輩がやってきて、明日のプレゼンについて尋ねてきた。 助けはいるか? 何をおっしゃいますか! もちろん断った。 俺は、出来るんだ!! ・・・でもまあ、先輩に発表を見てもらって、ちゃっかりアドバイスいただいた夜九時。 今日はこのまま徹夜かな・・・。 すると先輩が会社の仮眠室の鍵を持ってきてくれた。 ありがたや! 俺はダッシュで家に帰ると、明日のスーツを小脇に抱え、すぐに会社へ。 何か、後ろで声がしたけど、それどころじゃない。 悪いな、内臓ちゃん達。 これが一段落ついたら、いっぱい遊んでやるからな。 会社に戻った夜十時。 俺の戦いは明け方まで続いた。 このプレゼンが上手くいけば、雑用係からランクアップ間違いない! 俺、今まで生きてきて、本気になった事、無かった。 怖かったんだ。 本気になって、駄目になるのが。 ちょっと本気だったとしても、笑って誤魔化し、その場を濁して逃げてきた。 俺、怖かったんだ。 でも、今は違う。 俺は本気だ。 雑用係というより、過去の俺からランクアップするんだ!
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