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「落ち着きぃや!」
「季華ちゃん。」
その声に、私は何も言えなくなった。
だって、
私の大好きなあの人と同じだったから。
「あいつがまた昨日メールしたみたいやんな?気になって番号勝手に見て電話してもうた。ゴメンな?」
「や、別にイタズラ電話なんて気ぃはなかったんやて。えらいすんなり電話出てくれたからビックリしてもうて。」
「…怒ってんの?ゴメンねて。…スミマセンでした。」
はぁ。
やっと私は声を出す気がおきた。
『すいませんね、失礼なことぶっこきまして(怒)』
「ぁ、喋ってくれた(笑)」
『で、何か用ですか?』
「冷たいやんな、季華ちゃん。お兄ちゃん泣いちゃうよ!だーかーら!心配したの!」
ぁぁ。
そうか、メールがどうとか。
『大丈夫ですよ。まだ見てないし…。』
「え?まだ見てない?
でもメール届いたのは分かってるのん?」
『今朝、気づきましたよ。メール来てるのは。
でも、まだ見てないです。』
「…そか。なら、先に言うとく。
見んほうが、ええよ。」
『また。だからですか?』
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