3rd

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「じゃ、なんでそんなぽーっとしてるんや?」 ? あれ? なんか電話からじゃないとこで声が聞こえてきた? わたし、おかしくなっちゃった? 耳へん? と、耳を触ってみたりする。 「耳はおかしくないと思うでー?」 声が聞こえる方を、 フロントの方へ振り返ると、そこには電話の相手、 眞鞘の双子の兄、眞弘がいた。 しかも、スッゴいニヤニヤしたチャラい顔で手をヒラヒラさせている。 見なかったことにしよう。 そう思って電話を切り、摩妃のところへ戻ろうとレストランへ足を向けた。 けど、 進めなかった。 だって、腕をすごい力で掴まれてたから。 「つっかまーーーえた!」
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